出版社内容情報
直心影流の腕前を持つ、南町定町廻り同心の続木音之進と、幼なじみで情に厚い船頭の多吉。貧しくも人情味あふれる市井の暮らしを守るため、身を挺して江戸に蠢く悪事を暴いていく2人の活躍を描く、人気シリーズ第2弾。書き下ろし。
内容説明
日暮れに船を使う訳ありな男女。女の含み笑いに不審を抱いた船頭の多吉は、女が鼻緒問屋・沢登屋に入るのを見届けると、幼馴染みで同心の続木音之進に進言した。数日後、沢登屋の主が骸として見つかるが、それは巨悪のきっかけに過ぎず…。書き下ろしシリーズ第二弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年東京都生まれ。作家。83年『原島弁護士の処置』で、第22回オール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。88年『絆』で第41回推理作家協会賞、90年『土俵を走る殺意』で第11回吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
100
御用船捕物帖「うたかたの恋」2巻。う~ん捕物帖の事よりも多吉さんの美鈴さんへの思いが気になりますな~、お文さんも可哀想ですねま~るく収まるのかな?やきもきしながら次巻に期待です。2017/02/17
いつでも母さん
78
上手く練られていると思った。逃げ切られてしまうのか?と思ったら、どっこい逃げ得はさせません!ってか、音之進よ、少しは察してよね~多吉の想いをどう昇華させるのだろう・・そして、その多吉を慕うお文の想いは・・そっちが気になる読後になってしまった。早く次を読みた~~い!2016/11/05
ベルるるる
20
音之進の妻を想い続けている多吉。 結婚して7年なんて文章があったから、そんなに長期間って事ですよね。 多吉の、続木家に誘われた時のいつもの挙動不審を見て、何にも気が付かないとしたら、相当、音之進は鈍感だわ~。だって、腕利きの同心という設定なんですよ^^ 2017/10/02
しらたまはなこ
3
女郎屋での殺しと鼻緒問屋の主人殺し、関係ない2つの殺しが交わったところですべて解決、おまけまでついてくる一粒で三度美味しいことに。、「ひとの犠牲の上に仕合わせはありませんから」立派。2017/08/08
nemu
2
音之進も美鈴さんもさ~,そろそろ多吉の気持ちに気がつこうよ!2018/02/25