出版社内容情報
駆け出し寺社役同心の雲野八十助は、受け持ちの音羽神社で宮司の平松輔高と巫女の紗枝から、職人殺しの話を聞く。職人を斬った侍を追ううちに、竹寶寺で不正の富くじが行われるという噂を耳にする。職人殺しと富くじには何か因果があるようで……。
内容説明
寺社役同心の雲野八十助は、音羽明神の宮司・輔高と巫女の紗枝に頼まれ、板細工職人を斬った侍を探すことになる。やがて竹寶寺で不正の富くじが行われる噂を耳にし、職人殺しとも因果があるようで…。神仏を悪用する住職らの企てを暴くため、八十助は再び奔走する!
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
1951年東京都生まれ。作家。國學院大學卒業。90年、「夜の道行」で第12回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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高橋 (犬塚)裕道
8
星2.5。それなりに面白かったが、これで終わりというのはどうも居心地が悪い。続きはないのか?2023/10/10
ナツメッグ☆
5
江戸時代の富くじ、落語でもけっこう描かれている。現在の宝くじと違って一枚あたりかなりの高額だったんだ。庶民のなけなしのお金をはたいて買った富くじに不正があるなんて許せない。八十助よく頑張った。紗枝との連携も密接になり親密度も増し、これからの二人の成り行きも楽しみ。2016/05/18
goodchoice
1
シリーズ二作目ということで、登場人物の役割も落ち着いて、ストーリー展開が滑らかになっている。主人公の八十助も仕事にも江戸の町にも慣れて落ち着いてきている。今回も寺社独自の富くじ興業に関する闇を描いていて。ほかの時代小説と違う切り口が面白い。次巻をまちたい。2016/08/21
ひさか
1
2016年5月朝日文庫刊。書下ろし。シリーズ2作め。半分くらいまで、冗長な展開だったが、後半に入り地味ながらも、目の離せない展開に。ラストでの上役の手島の活躍が良かった。巫女の紗枝の協力もあり、海野八十助は、良い仲間に恵まれています。2016/06/28