内容説明
魚を食べないモンゴルの国旗に魚が描かれているのは何故か―。軽妙な談論の舞台は日本国内から朝鮮半島、ノモンハンの大平原を経て、はるかイベリア半島の西端へ。民衆から為政者まで人々の心のひだに分け入りながら、内外の論客が身近な材料をもとに導き出す、文明の本質と日本への直言。
目次
ノモンハン、天皇、そして日本人
モンゴル、「文明」と「文化」のいま
東と西の文明の出会い
日本人物史談
多様な中世像・日本像
中世歌謡の世界
韓国、そして日本
明治国家と平成の日本
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
56
対談集。内容的に時代を感じるモノもあるが対談内容としてはとても面白い。其々の対談でノモンハンやモンゴル、明治国家と平成日本等様々話されているが、私的には「日本人物史談」が紙数的にも読み応えがあり、かつ内容的にも歴史背景から語ってくれるその分かり易さも加わりとても楽しく読めた。2018/07/24
あらあらら
8
司馬さんは従軍してるので戦中の話はリアルだ。2007/05/04
愛理ちゃん88
6
ノモンハンの話が痛烈だ。日本人は残念なことに、大きな目で日本全体の幸福とか、いま現在を判断しない。ジャネラルな総合者としての判断を日本人はしない。(会社の中でも)重役でもない、一課長がパワーを持っていて、お金もあるので(石油ショックのとき、トイレットペーパー、その他を買い占めを)やったんでしょう。自分の立っている資本主義が崩れていっていることを大きく見ない。2014/10/05
330
5
失礼ながら、司馬遼太郎の言葉は話半分に聞いておいた方が良いように感じた。けれど、長年の知識量と垣間見える人脈は流石だと思う。 モンゴルについてが面白い。土を掘り返すことを忌避するモンゴル人。水貯まりを忌避し、トウガラシを袖にするモンゴル人。草原の民、素敵。2015/04/07
出世八五郎
4
網野義彦氏と対談。当事は私的に無名人物。