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ココロの止まり木

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022579201
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

「明るく元気に」と励まされて苦しむ子供、がんばりすぎる中高年、そして老い…。日本人の悩みの現場に贈るココロの転換術。

目次

ナンセンスな人生
修復の難しさ
仏の姿
善玉「デプレッション」
たましいの風景
出雲の旅
愛してます
さなぎの内と外
保存と破壊
年齢を括弧に入れる〔ほか〕

著者等紹介

河合隼雄[カワイハヤオ]
1928年兵庫県生まれ。臨床心理学者・心理療法家。2002年より文化庁長官。『昔話と日本人の心』(岩波現代文庫)で1982年大仏次郎賞、『明恵夢を生きる』(講談社+α文庫)で1988年新潮学芸賞、1995年紫綬褒章を受章
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゃちゃ

114
久々に河合隼雄先生の著書を読んだ。穏やかな語り口、幅広い知見と教養、豊かな経験に基づいたエッセイは、滋味深くて示唆に富む。印象に残ったものに「対話の準備」がある。何事にも準備は必要なのだが、家族との対話に向けて準備して臨むという意識が私にはあっただろうか。まずは体調を整え、心の準備をする。その際、最も大事なことは「徹底して相手の話を聴こうとする覚悟」だと先生は説かれる。なるほど。家族の苦しみや辛さをしっかり受けとめる「覚悟」が伝わってこそ、相手も心を開いてくれる。静かに傾聴する覚悟から対話は始まるのだ。2023/01/12

ぶんこ

49
臨床心理学者であり、文化庁長官になられたのが70歳代。精力的なご活躍に元気をいただきました。文化庁長官という役職、そのお仕事がよくわかって、色々な地方に出かけられては文化の最前線に触れられるのが羨ましい。興味を惹かれたのは読書ツアーと、精神科医の藤縄さんが仏像を彫られ版画にして私家本を出版されたこと。「仏の姿を一彫り一彫りしてゆかれるときの気持ちが痛いほど伝わってくる」とありました。目に見えるようです。こんなお医者さんにかかりたいものです。2023/01/23

さいたまのたぬき

49
河合隼雄さんが文化庁長官をされていたころの連載記事のエッセイ集。いつもより文章が柔らかい感じがしてとても読みやすい気がする。また一つ一つが短いので細切れで時間で読むのにも適しています。様々なことに対する心の持ちよう の新しい見方に気がつく、そんなきっかけをくれる一冊です2018/03/27

森の三時

38
河合先生が文化庁長官時代のエッセイ。語り口調も穏やかに、懐も深く、優しい眼差しの物知りで好奇心旺盛なおじいちゃんという感じです。河合先生は、行き方はいろいろあるよ、辿り着く時間も自分のペースでいいよ、あなたは悪くないよと言ってくれるから安心できます。心こころ•ココロでは表記の仕方による語感の違いにとどまらない意味の違いを感じます。ココロのエネルギーをもらいました。2023/05/11

Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】

31
久しぶりに著者の本を読んだ。「ココロの止まり木」というタイトルも表紙の絵もほっとさせてくれる雰囲気。内容も同様で、さまざまな人を受け入れてくれるような言葉のなかに、著者の大きな心と深い洞察を感じる。若い頃は、もっと主張のはっきりしたドラマチックな内容が好みだったけれど、人の心というものはそんなにはっきりと割り切れるものでもなければ、ドラマチックでもないということがわかってきて、著者の真骨頂をやっと(少し)理解できるようになったのかもしれない。2023/02/16

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