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サイバネティクス学者たち―アメリカ戦後科学の出発

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  • サイズ B6判/ページ数 401,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784022575654
  • NDC分類 007.1
  • Cコード C0040

内容説明

新たな「知」への模索。学問分野を超え、新しい統合原理を求めてつどった科学者たちの激闘の記録。

目次

アメリカ合衆国、二十世紀なかば
一九四六年三月八~九日
「精神の具体化」を論述する―マカラックと仲間たち
レインダンサー、スカウト、トーキング・チーフ
明快にする論理、あいまいにする論理
錯乱した精神、芸術家、精神科医の諸問題
メイシー財団と世界的な精神保健
ラザーズフェルド、レヴィン、そして政治の状況
ゲシュタルトからビットへ(レヴィンからバーヴェラスまで;ケーラーの来訪)
メタファーと統合
当時と今

著者等紹介

ハイムズ,スティーヴ・J.[Heims,Steve Joshua]
1960年、スタンフォード大学で物理学の博士号を取得。ブランダイス大学やウェイン州立大学などで教鞭をとる。1967年以降は、科学全体を人間性追求の視点から眺めることへの関心をしだいに高める。1970‐71年、科学史・科学哲学のNational Science Faculty Fellowとなる。著書に『フォン・ノイマンとウィーナー―2人の天才の生涯』(高井信勝監訳1985工学社)など。‘Passages from Berlin’(1987)の編者
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感想・レビュー

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greenman

4
1946年から行われた全10回のメイシー会議に集まった学者を中心にアメリカの社会科学の成り立ちについて述べられている。ローゼンブリュート・ウィーナー・ビゲローの統合的な概念(モデル)が、様々な事象を説明できる可能性が出てきて、サイバネティクス学者と社会科学者(人類学・心理学)たちが一連の会議を行った。マカラック・ピッツの神経網モデルやベイトソンやミードの人類学、ケーラーのゲシュタルト研究など数多くの問題が議論され、学者たちのその後の研究に影響を与えた。それらは認知科学や生態学や工学などに幅広く応用される。2011/12/07

roughfractus02

3
20世紀は官民複合の研究所や会議に集まるエリート科学者たちが企画立案する時代だ。フォン・ノイマンやナッシュらの属したシンクタンクRANDと共に、戦後サイバネティクス研究はメイシー会議が担う。ウィーナーらの「精神を具体化する」という統合科学の目標の下、通信理論のシャノン、神経生理学のマカラック、ゲシュタルト心理学のケーラー、物理学のフェルスター、人類学のミードとベイトソンらが人間を認知と工学から捉えるシステムを議論する。理論化を急ぐ政治と学者の葛藤の中、逸脱しながらその応用に取り組むベイトソンの姿が際立つ。2017/02/21

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