出版社内容情報
【文学/日本文学小説】安見藩の女医である桑山伊都子は、藩主に叛旗を翻した佐野家一族の女たちを生かすよう命ぜられる。男たちはことごとく上意討ちとなっていた。どうやらお世継ぎ問題とも関わりがあるようだ。やがて女たちの屋敷に天狗の面を被った曲者が忍びこむが……。
葉室 麟[ハムロ リン]
内容説明
九州豊後・安見藩の女医である桑山伊都子は、目付方の椎野吉左衛門から藩重臣の佐野家一族の女たちを“生かす”よう命ぜられる。佐野家当主の了禅と一族の男子は藩主に叛旗を翻し、ことごとく上意討ちとなっていた。生き残った了禅の妻ら佐野家の女たちは白鷺屋敷に軟禁されており、伊都子は傷を負った者の治療も担っていた。佐野家の嫁や女中のなかに懐妊している女子がいるらしく、安見藩お世継ぎ問題とも関わりがあるようだ。やがて、死んだとされていた次男・千右衛門が生きているとのうわさが流れ、白鷺屋敷に烏天狗の面を被った曲者が忍びこむが、何者かに殺されてしまう。面の下から現れたのは…。
著者等紹介
葉室麟[ハムロリン]
1951年、福岡県生まれ。地方紙記者などを経て、2005年に『乾山晩愁』で第29回歴史文学賞を、2007年に『銀漢の賦』で第14回松本清張賞を、2012年に『蜩ノ記』で第146回直木賞を、2017年に『鬼神の如く 黒田叛臣伝』で第20回司馬遼太郎賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。