出版社内容情報
西行と鳥羽上皇の中宮・待賢門院璋子との悲恋を縦糸として、平清盛をはじめ、後白河法皇、崇徳上皇、源義朝、信西、源頼朝など、『平家物語』のオールキャストが登場する壮大な歴史叙事詩。生きるとは? 老いるとは? そして死とは? 人間の根源に迫る伝奇巨編!
内容説明
「義清様、この地は、古来この日本の大神域にござります。太き龍脈自在に走り、地の滋味もひと際深うござります。宿の神が集うこと、他の地とは比べものになりませぬ―」熊野道最大の難所・妙法山にて、義清は再びあれと出くわした。呼び出していたのは申と鰍であった。やがて都に戻った義清は禁断の一夜を過ごした待賢門院璋子に再会を果たすが、璋子は病んでいた―。義清は鳥羽上皇の御前にて歌を披露したことでその深奥さに魅了され、ついに出家の道を歩み始め西行と名乗る―恋は人をもののけにする。著者渾身の大河伝奇絵巻、怒涛の第二巻。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、神奈川県小田原市生まれ。77年に作家デビュー後、シリーズ人気作品を発表し、今日に至る。89年『上弦の月を喰べる獅子』で、第10回日本SF大賞を、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞。さらに『大江戸釣客伝』で、2011年に第39回泉鏡花文学賞、第5回舟橋聖一文学賞、2012年に吉川英治文学賞を受賞。日本SF作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nico🐬波待ち中
文庫フリーク@灯れ松明の火
よこたん
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
tama