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あいさつは一仕事

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784022507853
  • NDC分類 809.4
  • Cコード C0095

内容説明

結婚披露宴でのスピーチ、定年の会でのねぎらいの言葉、弔辞、親兄弟が亡くなったときの挨拶…会場をシーンとさせ、爆笑させる名人芸50の見本帖。

目次

若い二人のために―白野学、丸谷美和結婚披露宴での祝辞
再び若い二人のために―今川聖英、高木篤子結婚披露宴での祝辞
桐朋学園音楽科のこと―桐朋学園音楽部門同窓会創立50周年記念祝賀会での挨拶
わが文章の師―吉田秀和文化勲章を祝う会での祝辞
偉い人はツイてゐる―吉田秀和音楽を言葉に展レセプション祝辞
ある俳人の変形譚―宗田安正の会での挨拶
本居宣長よりも偉い学者―大野晋葬儀での弔辞
竹田出雲や黙阿弥よりも―井上ひさしさんお別れの会での挨拶
ブツキラボウな男―波多野公介葬儀での弔辞
趣味のよさと論理的な思考―中山公男さんを偲ぶ会での挨拶〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ドン•マルロー

27
丸谷氏のいわゆる挨拶シリーズとしては三冊目となるそうだ。一口に”あいさつ”といっても、結婚式や葬儀、文学賞の受賞式といった堅苦しいものから、スナックの開店30周年を祝う会といったほっこりとしたものまで幅広いシチュエーションを網羅する。最も丸谷氏にはそれはあまり関係ないらしい。全てのスピーチにぴりりとした辛味と小気味良いジョークとが渾然となった、丸谷節が炸裂しているのだから。2000年以降のものを収録しているだけあって葬儀や偲ぶ会がやたら多いが、中でも親交の深かった井上ひさしお別れの会でのスピーチは絶唱だ。2016/04/25

σ(-。-)

8
挨拶の原稿って見る機会がないから、とても、勉強になる一冊だと思う。仮名遣いもキレイ。こーゆーちゃんとした大人が育っているのだろうか。大学はキチンと機能しているのだろうか。さびしく思う一冊でもありますね。2012/09/21

月華

3
図書館 2010年9月発行。表紙の穏やかな絵が見ていて癒されます。和田さんとの対談が本音のあれこれ、という感じで、読んでいて時々くすっとしてしまいました。2017/05/17

ニッポニア

3
天才でない限り、何よりも事前準備が大切。突然の指名もそれとなく空気を感じたらすぐに構想を。なにもしゃべらない挨拶のこの工夫よ。2016/10/04

テイネハイランド

3
図書館本。丸谷才一のおそらく最後のスピーチ集。この中では、2010年の井上ひさしさんお別れの会での挨拶が出色の出来。文芸評論家平野謙の、1930年代の日本文学の見立て(芸術派と私小説とプロレタリア文学の三派鼎立)を現在に適用して、井上ひさしを、その戯曲を含めて、プロレタリア文学の正当な後継者と述べたあたりはなかなか鮮やか(芸術派→モダニズム文学の後継者は村上春樹、私小説の後継者は大江健三郎)である。巻末の和田誠との対談の出来もいい。2014/11/22

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