内容説明
レバノン戦争、オスロ合意、ラビン首相暗殺…イスラエルの戦争と平和に迫る。
目次
戦争への道(一九五五年一二月~一九五六年十月)
シナイ作戦
生き続ける国家(一九五六年~一九六三年)
成長期(一九六三年~一九六六年)
ナセルの挑戦
六日戦争
勝利のジレンマ
十月戦争―一九七三年贖罪の日
第四の戦後期
レバノン戦争とその後
民衆蜂起
マドリードとオスロに向けて
和平プロセス
「シャローム、ハヴェル」(友よ、安らかに)
暴力の連鎖の中で(二〇〇〇年二月~二〇〇六年一月)
建国六十年―「甦った国」の展望(二〇〇六年一月~二〇〇七年秋)
著者等紹介
ギルバート,マーティン[ギルバート,マーティン][Gilbert,Martin]
1936年、ロンドン生まれ。歴史家。オクスフォード大学マートン・カレッジ特別研究員などを歴任。ウィンストン・チャーチルの公式伝記の執筆者として知られる
千本健一郎[センボンケンイチロウ]
1935年生まれ。ジャーナリスト。元『朝日ジャーナル』編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゾロりん
1
非常に大著ですが、飛ばし飛ばししながら読みきりました。いやー、ものすごい話だなぁ、イスラエルの歴史は。あまりに英雄的。何となくパレスチナの人はかわいそうだなぁと思っていたけど、イスラエルがあれだけ徹底的に叩くのも分かる気がする。小さな国であれだけ人殺されたらね。和平への道は未だ見通せないのは非常に残念。多くのイスラエル人やパレスチナ人は和平を望んでいると思うんだけど、それを許さない多くの人たちがいるんだよね。2009/12/29
AMPELMANN
0
上巻以降の時代背景に焦点を当てていて、第二次中東戦争(スエズ戦争、シナイ作戦)、第三次中東戦争(六日戦争)、第四次中東戦争(十月戦争、ヨム・キプール戦争)、その後のレバノン戦争とインティファーダーに和平プロセスを資料や証言を用いた内容となっている。イスラエル史を把握するには情報が膨大すぎて難しい点があるが、そのためか、説得性が備わっている。もし仮にホロコースト否定論者が批判したとしても、対応できるくらいの情報量を集めたのではと思うほど。2017/05/29
とおる
0
仕事で使用。
晴天
0
19世紀後半のシオンへの帰還運動から2007年に至るまでのパレスチナにおけるユダヤ人とイスラエル国の歩みを概観した労作。世界中からの移民によって成り立つイスラエルの想像以上の多様性と激しい内部対立の歴史には驚かされる。ただ、終始一貫してイスラエルとユダヤ人の視点から描かれているため、物語作品に対するように感情移入しすぎぬよう注意が必要である。2014/10/03
メルセ・ひすい
0
両国いずれにも偏らず、すべて時系列に網羅している。インティファーダも解説 戦争への道を歩み出した1955年から、建国60年目を迎えた2007年頃までを収録。2009/04/03