内容説明
鳥羽・伏見の戦いに敗れた慶喜は恭順。西郷と勝の会議で江戸城総攻撃は回避されたが、上野戦争が勃発する―。著者の生命を燃焼させた幕末維新史の決定版、ついに完結。
目次
三条等五卿の帰京
勝つ自信なき薩長
江戸城内評定・薩摩屋敷焼打ち
西郷、焼打ちの報を受取る
大坂城内の激昂
西郷と大久保の決意
岩倉の方針変る
幕薩の開戦
鳥羽・伏見の戦
朝廷の空気〔ほか〕
著者等紹介
海音寺潮五郎[カイオンジチョウゴロウ]
1901(明治34)年、鹿児島県生まれ。国学院大卒。中学校教師のかたわら創作活動を続け、1929(昭和4)年に「うたかた草紙」が『サンデー毎日』大衆文芸賞に入選し、作家活動に入る。1936年「天正女合戦」「武道伝来記」で直木賞を受賞。『柳沢騒動』『赤穂義士伝』『茶道太閤記』などを発表して歴史小説に道を拓く。1968年に菊池寛賞を受賞。1973年に文化功労者に選ばれ、1977年に日本芸術院賞を受賞。同年、病没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。