内容説明
随筆の名手にして錬金術の大家、内田百〓の回想文集。同時代を生きた作家・友人・弟子たちは、百〓という特異な作家の、人と作品をいかに理解し、どう語ったか。百〓解説者として定評ある平山三郎が憶いを込めて編纂した。辰野隆「畸人の印象」、宮城道雄「百鬼園の越天楽」、森田たま「旧跡合羽坂」、高峰秀子「夏のつぎには秋が来て」、江国滋「ふるさと、まぼろし」など46編収録。
目次
内田百〓(豊島与志雄)
畸人の印象(辰野隆)
「鳩の眼」先生(夏目伸六)
百鬼園のビール代(津田青楓)
仲之町時代(内藤吐天)
内田百〓先生(出隆)
百〓のもつ二つの面(米川正夫)
学校の百〓先生(大井征)
百鬼園の越天楽(宮城道雄)
いろは交友録(徳川夢声)
「大宴会」縁起話(大森桐明)
百鬼園軼事(松下英麿)
旧跡合羽坂(森田たま)
『百鬼園随筆』外伝(竹内道之助)
『旅順入城式』の頃(佐藤佐太郎)
郵船時代の百〓先生(村山古郷)
随筆 内田百〓(高橋義孝)
めぐる杯(北村孟徳)
生き残つた小鳥(高原四郎)
「イヤダカラ、イヤダ」のお使いをして(多田基)
或る日の百鬼園先生(清水清兵衛)
詩酒琴の人―ぼくの百〓先生(雑賀進)
百鬼園大人の生と死(平岩八郎)
百鬼園先生逝く(平山三郎)
等身大(福永武彦)〔ほか〕