出版社内容情報
日本人にとって最も身近な植物のひとつである竹.日常生活に欠かせなかった竹箒や籠,箕など竹細工の技術は,先住民である山の民によって伝承されてきた.竹にまつわる記紀神話や『竹取物語』などは,ヤマト朝廷によって抹殺されたもうひとつの日本歴史を暗示する.各地に残る竹の民俗をたどり,日本文化における「聖」と「賤」の深層を探る.
内容説明
日本人にとって最も身近な植物のひとつである竹。日常生活に欠かせなかった竹箒や籠、箕などの竹細工の技術は、先住民である山の民によって伝承されてきた。竹にまつわる神話や『竹取物語』などは、ヤマト朝廷によって抹殺されたもうひとつの日本歴史を暗示する。各地に残る竹の民俗をたどり、日本文化における「聖」と「賤」の深層を探る。
目次
第1章 竹をめぐる思い出
第2章 竹の民俗・その起源と歴史
第3章 民衆の日常生活と竹器
第4章 日本神話と先住民族・隼人
第5章 『竹取物語』の源流考
第6章 竹細工をめぐる〈聖〉と〈賤〉