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岩波新書
ゴッホ 星への旅〈上〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 237p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004300724
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0271

出版社内容情報

渦巻く太陽,黒い炎のように物狂おしく燃える糸杉…….一八八八年アルルを訪れたゴッホは,死に至るまでの千日間に驚くべき芸術の開花を成し遂げた.忍び寄る狂気のなかで星への旅を続けた人間ゴッホとは,どのような人物であったのか.彼に魅了されたフランス在住の著者が,十年の構想のすえ,謎に満ちたその肖像を鮮やかに甦らせる.

内容説明

渦巻く太陽、黒い炎のように物狂おしく燃える糸杉…。1888年アルルを訪れたゴッホは、死に至るまでの千日間に、驚くべき芸術の開花を成し遂げた。忍び寄る狂気のなかで生きた人間ゴッホとは、どのような人物であったのか。彼に魅了されたフランス在住の著者が、10年の構想のすえ、謎に満ちたその肖像を鮮やかに甦らせる。

目次

明るいアルル
暗いアルル

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙

18
先日、県立美術館にて印象派展のゴッホの手紙から生涯と作品を読み解く音楽と朗読と解説に参加した。この作品からの引用も多く弦楽と共に思い出される。「アルルの跳ね橋」の空の青さにゴッホの幸せな時代を感じる。巻頭の跳ね橋、郵便配達夫、ひまわり、タンギー爺のスライドとゴッホの手紙、糸杉。日本への浮世絵への憧憬。弟テオ、ゴーギャン。モンマルトルのゴッホの部屋は訪れた事がある。点描が科学的な表現というのは実物を見て納得。ゴッホは弟テオ有りき。私の好きな絵はローヌ川の星の夜。夜のカフェ。明るいアルルまでの感想。2016/06/25

ソングライン

6
本書は画家ゴッホの最後の2年半を描く上巻で、アルルでのゴーギャンとの共同生活から精神的錯乱が発症するまでが描かれます。作者の取材による当時のアルルの街の様子が丁寧に描かれ、同時に残されたゴッホの書簡から彼の心情が引用される構成で、読者にゴッホのアルルでの生活を追体験させてくれます。星への旅の終着を読むのがつらいのですが、下巻へすすみます。また、2年前に東京都美術館で開催された「ゴッホとゴーギャン展」の図録を改めて併読しています。2018/03/14

KAZOO

6
ゴッホの弟テオへの書簡を読み解くことによって、ゴッホの生涯をかなりきめ細かく描かれています。まえがきでもシャーロッキアンのような手法で研究したと言っています。著者はフラン在住でフランス人の気質をかなり理解していることが文章でもわかります。この巻は明るいアルルでの生活を書いています。2014/03/08

ちゃん

4
絵と書簡を中心に構成されたこの本は、そこらの小説よりもよほど心を鷲掴みにされます。書簡に見られる優しく思いやりにあふれた素直な言葉たちに胸が熱くなります。2010/06/06

kaizen@名古屋de朝活読書会

3
フランス読みでヴァンサン(オランダ読みだとフィンセント)の弟テオとの往復書簡を読んでも,いまいちピンと来ないところがあった。 星への旅とは、亡くなることを指している。 いろいろ貴重な資料をもとに、画家の最後の数年を、過去と結びつけながら紐解いている。 作品を眺め,書簡を読むのにともて役立つ。 上ではアルル時代を描写している。岩波新書百一覧掲載http://bit.ly/10CJ7MZ2012/10/13

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