出版社内容情報
一九六七年,二三歳の青年がキブツに理想の共同体を求めてイスラエルに渡った.だが,たちまち勃発した第三次中東戦争.「アラブ人とユダヤ人の宿命的確執」という理解を,眼前の事実が打ち砕いていった――.以来,戦火やまぬパレスチナ,レバノンの絶望と希望をペンとカメラで伝えてきた著者が,パレスチナ問題の輪郭を体験も含めて語る.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
扉のこちら側
30
初読。新版はよく読まれているようだが、古書店で見つけた黄版を手にとってみた。発行された1987年から、何がいったい変わっただろう。彼の国々の問題ではなく、我々日本人の視点の話だ。アンネの日記を読了した日本人のうちどれだけが、その後の「彼ら」と、イスラエル/パレスチナに関心をもったか。2013/09/25
takeapple
8
ガザのことがあって再読、新版も読んだが、この黄版にしかない部分もあるので、まあ古い記述だけれど、歴史を知る上では貴重。2011/09/11
スズツキ
3
資料1。最も読まれているもの。2014/05/27
まりこ
1
再読。心に刻み込みながら何度も読みたい、読まなくてはならない本。ヨルダンで会ったパレスチナ難民の人たちを思い出す。田舎の小さな家だけど、ストーブが凄く温かかった。「日本に研修に行けるかも」と笑顔で語ってるのを見て、ほんの少し救われる気がした。…あと新版買わないとな。2010/10/06
丰
1
Y-202007/08/24