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岩波新書
子どもたちの太平洋戦争 - 国民学校の時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 240p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004203568
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0236

出版社内容情報

戦争は子どもたちの遊びや暮らし,勉強に何をもたらしたか.奉安殿,少年団,集団疎開,墨塗り教科書…….自ら収集した膨大な資料にもとづいて『ボクラ少国民』全六巻などを執念深く記録してきた児童読物作家が,海軍に憧れていた「少国民」としての体験をおりまぜながら,特に若い読者のために,その成果のすべてをコンパクトにまとめた.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

64
戦争の時代とは、子どもが徹底的に痛めつけられた時代でもあった。満足に食べられなかったし、好戦的な風潮に少しでも不満をもらせば教師に殴られ、子ども同士の相互監視やいじめは日常茶飯事。心は荒れ果てる。戦災孤児になって、命を落とした子どもは多数にのぼるが、実数は調べられたことがない。戦争でいかに人間が人間でなくなっていくかを思えば、ひたすら恐ろしい。2019/11/25

蘭奢待

26
戦前、戦中、戦後にわたっての当時の小学生の主に学校生活について書かれたもの。戦況が進むにつれ、尋常小学校は国民学校と改められ、極めて熾烈な国粋教育がほどこされてゆく。純粋無垢な子供に国をあげて国粋教育をする愚かしさが主題である。軍部や政府の方針に従い、教育の現場がそれを推進していくわけだが、アイヒマンと同様、まじめな国民性による徹底した上意下達がなせる業なのだろうか。国民を戦争似に向けて高揚させたのは、軍部、政府の責任は当然として、教育の現場と報道の責任は非常に重いと考える。 2018/11/25

Gen Kato

3
戦争中にいっさいの批判も許されず、体罰という暴力で「聖戦」のお題目を叩きこまれた子供たち。読みながら怒りで胸が詰まった。美しいお題目を唱える「大人」は信用してはいけないと心底から思う。2015/10/01

きょう

3
レポートのためぐるぐる中。軍国教育がどんなものであったか、体験者でしか語れない内容もある。2012/02/17

moyo

2
1986年11月に第1刷発行だけれども今こそ読んでほしい本。2015/06/20

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