岩波新書
子どもたちの太平洋戦争 - 国民学校の時代

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004203568
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0236

出版社内容情報

戦争は子どもたちの遊びや暮らし,勉強に何をもたらしたか.奉安殿,少年団,集団疎開,墨塗り教科書…….自ら収集した膨大な資料にもとづいて『ボクラ少国民』全六巻などを執念深く記録してきた児童読物作家が,海軍に憧れていた「少国民」としての体験をおりまぜながら,特に若い読者のために,その成果のすべてをコンパクトにまとめた.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

66
戦争の時代とは、子どもが徹底的に痛めつけられた時代でもあった。満足に食べられなかったし、好戦的な風潮に少しでも不満をもらせば教師に殴られ、子ども同士の相互監視やいじめは日常茶飯事。心は荒れ果てる。戦災孤児になって、命を落とした子どもは多数にのぼるが、実数は調べられたことがない。戦争でいかに人間が人間でなくなっていくかを思えば、ひたすら恐ろしい。2019/11/25

だいすけ

3
撃ちてし止まむは、本来、天皇にまつろわぬ者どもを撃ちつくすまで止めないということであったが、正面の敵に撃ちてし止まむができないので、味方の陣営内の消極的な部分に攻撃をかけ始めたのである。周囲に消極的であると思われることは敵に狙われることと同じ。そこから抜け出すためには、より狂信的に、神がかりに戦争への協力を表明する以外になかった。その結果、狂信的な神がかりがますますエスカレートしていった。2025/05/05

Gen Kato

3
戦争中にいっさいの批判も許されず、体罰という暴力で「聖戦」のお題目を叩きこまれた子供たち。読みながら怒りで胸が詰まった。美しいお題目を唱える「大人」は信用してはいけないと心底から思う。2015/10/01

きょう

3
レポートのためぐるぐる中。軍国教育がどんなものであったか、体験者でしか語れない内容もある。2012/02/17

くまパワー

2
児童読物作家の作者が戦争経験者として戦時中子どもたちの遊びや暮らしまた勉強したことを紹介した一冊である。戦況と伴い、小学校が国民学校に変え、国粋教育が盛んになった。中に子どもたちが書いた作文をそのまま引用し、読んだ後に心を刺さった。また学童疎開や墨塗り教科書も紹介し、個人史の方法で戦争を書くのはすごく有意義なことだと思う。最後の一章で子どもの晴の場と褻の場の違いを言及し、どんな戦後教育が良いのかを問う。教育の力が極めて重いと思われる。2023/03/02

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