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岩波文庫
省察

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  • サイズ 文庫判/ページ数 167p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003361320
  • NDC分類 135.2
  • Cコード C0110

出版社内容情報

本書は「方法序説」とならぶデカルトのもっとも主要な著作であり,近代哲学の発端に立つ古典である.あらゆる独断と偏見を排し,確実な知識に到達せんとした彼の懐疑の精神のモノローグである.哲学的思索の何たるかを学ぼうとする人には100冊の群書より,むしろこの1冊を薦めたい.解説=野田又夫,落合太郎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

レアル

61
一口で言っちゃえば前作「方法序説」の実践版。「あえて一切を疑うこと、全てを疑って疑いつくすこと」がデカルトの方法的懐疑なので、徹底的に疑う。そして「神の存在証明」というテーマへと話が続く。ラストはマトリックスではないが精神現象と肉体現象について。。私は高校生の「宗教」の時間にこの本を学んだから、復習のつもりで読んだが、前作同様、デカルトの時代やお国柄、宗教を理解してないと非常に難しい本かもしれない。。2015/08/06

那由田 忠

19
春に読み終わったのだけれど、登録を忘れていた。デカルトは、本当に徹底的にものごとを考え詰める人だということがわかる。この本を書いてからいろいろな哲学者に送って批判を書いてもらい、それに再反論しているのだ。そこまで読むともっと面白いだろう。この本では神の証明が焦点なので、どうも我々には理解しがたいことが多々あった。2019/10/13

Ex libris 毒餃子

6
短くまとまってるし、分かりやすい。神との関係性において、第一原因を設定するのが近世哲学だなぁ。2019/12/18

吉野ヶ里

5
ファッキン岩波文庫。リバイバル版なんだから字体ぐらい改めろ! 読み辛いわ! 思惟してる間は思惟してる私は存在するって例のアレ。まあ、確かにそうだと思う。で、そっから神の存在証明。飛躍しすぎ。 神の観念の存在自体が神を証明するってのはちょっと。原因が結果よりも多く実在性を有しなければならないってとこがぎりぎり許容範囲。 ただ、不完全な自身が、自ずから完全なものの観念を持てないってとこあたりから、?ってなった。 時代とか、あと知識範囲の問題。知らないことが多すぎて正当に判断できない一冊。 つまらんかった。2014/03/03

JVSTINVS

2
遅まきながら『省察』を読んで(『序説』は高校時代に読んだ)思ったのが、なぜラッセルがあそこまで神を排斥したがったか、である。神の存在を証明する、以外にもっと哲学にはなすべきことがあるのではないか、という義憤だったのであろう。それはたしかによくわかる。一部の無神論者の説得のために哲学が存在しているのか、という問いを反省せねばならない。それにしても三木清の訳文は読みにくい。2023/03/15

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