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岩波文庫
高僧伝〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 443p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003334218
  • NDC分類 182.8
  • Cコード C0115

内容説明

中国仏教史の基本資料『高僧伝』初の全和訳。後漢時代に伝来した仏教は六朝期に至って隆盛を極めた。梁の慧皎は、最初期四五〇年間の高僧およそ五〇〇人の事績を集成(本伝二五七人・付伝二〇○余人)。本冊には鳩摩羅什・法顕などを扱う訳経篇、及び訳者解説を収める。

目次

漢の洛陽の白馬寺の摂摩騰
漢の洛陽の白馬寺の竺法蘭
漢の洛陽の安清
漢の洛陽の支楼迦讖(竺仏朔・安玄・厳仏調・支曜・康巨・康孟詳)
魏の洛陽の曇柯迦羅(康僧鎧・曇帝・帛延)
魏の呉の建業の建初寺の康僧会
魏の呉の武昌の維祇難(法立・法巨)
晋の長安の竺曇摩羅刹(聶承遠・聶道真)
晋の長安の帛遠(帛法祚・衛士度)〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

umeko

12
敷居の高そうな表紙に怖気づいたが、意外と抵抗なく読めた。仏教経典の漢訳の話が目立つものの、時代背景が垣間見えたり、優れた人物の描写が面白い。2015/08/16

Yoshinori Osaka

6
第一巻は、天竺から中国に仏教を伝えるため、お経を翻訳することもさることながら、命がけで仏典を運んできた人の話です。今ならメールで一瞬のうちに済んでしまいます(^^;;2015/08/22

isao_key

5
高僧457人の事績を紹介した初の全4巻の訳書。1巻には35名の僧が紹介されている。出てくる僧の多くはインドから来た僧が多い。中でもいちばんページを割いて紹介しているのが鳩摩羅什。もともとはインドの王侯貴族出身であった父が亀慈(クチャ、新疆ウイグル自治区)に赴き羅什が生まれ、7歳で出家する。日ごとに一千偈を暗誦し、9歳で当時の世に並ぶ者はなく、名声は諸国に広まったという。また、この本を読むと三蔵法師が何名か出てくるが、三蔵とは、経蔵、律蔵、論蔵に精通した僧のことで、玄奘だけが三蔵法師なのではないことを知る。2014/05/19

壱萬弐仟縁

4
著者は「えこう」(訳者解説367ページ)。著者は多読を奨励(386ページ)。博識の教養人だったようだ。難しい漢字が頻出して、相当読みにくいが、書いてあることは高潔な人格など人生訓となることが多い。わかりやすい自己啓発本を読むぐらいなら難解なこの本を丁寧に読んだ方がいいかもしれない。高校生でも知っている鳩摩羅什と父の鳩摩炎は聡明で節義を重んじ、祖父の達多は才気抜群(141ページ)。名家だったのだろう。羅什の評判は心情すっきり、自信家、臨機応変、慈悲深く、博愛、人を善導し、倦むことなかった(174ページ)と。2012/12/26

ラウリスタ~

4
25分間の電車で3回落としたほどの面白さ。どうしても読ませたくない何かしらの悪霊が憑いているのかと思うほど眠かった。インドから僧がやってきて翻訳して・・・という話が延々と続く。4巻で500人が紹介されるらしいがそううちの誰一人として覚えられないだろう。不眠症治療に最適!2011/07/02

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