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岩波文庫
西田幾多郎哲学論集 〈1〉 場所

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  • サイズ 文庫判/ページ数 372p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003312445
  • NDC分類 121.6
  • Cコード C0110

出版社内容情報

西田の処女作『善の研究』における「純粋経験」の立場は第二の著作『自覚における直観と反省』が示すように「自覚」に,更に転回して「場所」へと深まった.この「場所」こそ西田哲学の全展開の最要所をなす.Iでは「場所」及び「場所」に至る思索を跡づける論文と「私と汝」等八篇を収め,西田哲学完成途上の著者の格闘を辿る.

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

11
西田幾多郎の論文集。『場所・私と汝』を久々に読みたくなり。本文の内容とはあまり関係ないけれど、外部世界での出来事やそれの道徳的な是非などにはほとんど興味がなく、自分の内側の諸々だけにしか目が向かないという自分の特徴(その大部分欠点と呼ばれるのだけれど)を思い出す。思考は自分自身の内側のためだけにしか積み重ねられない。基本的には他人や他人の群れが構築する社会の在り方には関心がない。それが意味をもつのは自分と対比して考えなければならないときだけだ。自らと対峙し得ない他人には何の意味もない。2023/10/29

記憶喪失した男

9
「場所」においての西田幾多郎の哲学は、現在はヒッグス粒子と関連付けて考えないといけない気がする。2017/02/25

Amano Ryota

5
久しぶりに脳味噌をパンチされた。こういう思考でぶん殴られるような文章、本当に好きだな。「場所」と「私と汝」は特に自分の興味と重なって面白かった。絶対無としての場所、永遠の今、という考え方は覚えておきたい。特に、「私と汝」の終盤、神の愛へと畳み掛けるように思考が炸裂していく下り、思考の流れとかではなく、点と点と点と点、点描で描かれた絵のようになっているところ、ここにはちょっと溜め息が出るくらいやられた。意味が分かるのかと言われれば、分からないのだけど、とっても大事なことが表現されている気がしてしょうがない。2018/07/17

edamamekirai

0
「場所」のみ。多少は考えながら読んだが精読というには足りない。純理のカテゴリー演繹を読み返したくなった(というか、自分なりに充分解釈したくなった)2017/12/17

松浦弘明

0
私と汝という主題はあらゆる形で問われてきたものであるが、我々の時代に近いものとしては、エマニュエル=レヴィナスのそれが代表的なものだろう。西田幾多郎のアプローチはそれとはもちろん異なるものであるが、やはり自己と他を他ならしめるものが何であるかは、人間なら誰しも抱く疑問であり、それに論証を加えることがある意味哲学の使命なのだろう。自分探しという言葉が流行ったが、自分を探しに出るぐらいなら自己の中に立ち返るべきだというのが私の立場ではある。2013/07/20

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