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岩波文庫
ピエール・パトラン先生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 178p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003250518
  • NDC分類 952
  • Cコード C0198

出版社内容情報

フランス中世期の喜劇的作品の中でもっとも有名な笑劇.自分の羊を盗んだ羊飼いを告訴した羅紗屋は,相手方の弁護士が以前自分の布地の代金を持ち逃げしたパトランであるのに気づいてすっかり混乱する.ふたつの事件の混同によって引き起されるストーリーの面白さと狡猾で偽善的な策士パトランの際立った性格とによって現在もたびたび上演される.

内容説明

金はない、客は来ない、服はボロボロ。この苦境を乗り越えるのが「口車」という乗物なのだ…。中世フランスの代表的笑劇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

無能なガラス屋

5
自分の羊を盗んだ羊飼いを告訴した羅紗屋は、相手方の弁護士が以前自分の布地の代金を持ち逃げした男であるのに気づいてすっかり混乱する。クライストの「こわれがめ」に少し似ていると感じた。割と展開は読みやすいが、それなりに面白い。「パンタグリュエル」の作者であるラブレーは、本作を愛読していたらしく、この作品から多く引用しているとのこと。2020/04/22

misui

1
フランスにおいて「コメディ」という呼び名が喜劇を意味するようになったのはルネサンス期十六世紀の中葉のことで、中世期の喜劇的作品は笑劇(Farce)と呼ばれ、受難劇や奇跡劇の添え物の扱いだったらしい。本書はその代表作のひとつ。渡辺一夫の訳が大変なもので、「Marmara,carimari,carimara」という中世の劇や魔法の書などに見られる呪文を「摩・留・魔・羅、加・利・魔・利、加・利・魔・羅」と訳している…。内容は口八丁のペテン師が同じ手でやられるという感じ。商人や裁判を笑いのめす素朴な劇。2020/12/19

ishii.mg

0
フランス中世の笑劇。渡辺一夫の訳のためもあるが、落語のようなお話。口先三寸で羅紗をだまし取るパトランが羊飼いに手玉に取られる。2023/08/17

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