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岩波文庫
虚子五句集 〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 340p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784003102855
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0192

出版社内容情報

遠山に日の当りたる枯野かな(明治33年)―客観写生・花鳥諷詠を理念として,大正後半期以降の俳壇に君臨した高浜虚子(1874-1959)の代表的句集5つを収める.上巻には,『ホトトギス』500号を記念して自選した『五百句』(昭和12年)をはじめ,『五百五十句』(昭和18年),『六百句』(昭和22年)を収録.(全2冊)[43]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

15
学生時代から虚子が好きでした。先に下巻を読んでいましたが、今回ようやく上巻が手に入ったので読んでみました。やはり、いいですね。「そのまゝに君紅梅の下に立て」・「よりそひて静なるかなかきつばた」・「なつかしきあやめの水の行方かな」2017/08/18

豆ぐみ

2
上巻は『五百句』『五百五十句』『六百句』の3句集をおさめる。自分で俳句を詠みはじめるまで、虚子がこんなに近代俳句の巨人とは知らなかった。『五百句』が文庫で読めるのはたいへんありがたい。2014/06/24

HANA

2
以前子規の俳句を読んだ時にも感じたが、本当に一コマを切り取るのが上手い。ただ写真と違うのはその時点での香り、味、そして心理といった物も俳句の中に読み込んでいる点。現代の俳句には疎い身としては、ここからどのように変わっていっているのかも気になった。2010/10/13

押さない

1
霜降れば霜を楯とす法の城・年を以て巨人としたり歩み去る・木曽川の今こそ光れ渡り鳥・夏の月皿の林檎の紅を失す・蚊の入りし声一筋や蚊帳の中・落花のむ鯉はしやれもの髭長し・紅海の莟は固し言わず・虹立ちて雨逃げていく広野かな・一夜明けて忽ち秋の扇かな・雪の果これより野山大いに笑ふ・寒といふ時に金石の響きあり・まろびたる娘より転がる手鞠かな・頭にて突き上げ覗く夏暖簾・苞割れば笑みこぼれたり寒牡丹・爽やかにあれば耳さへ明らかに2017/02/08

charlie_

1
海に入りて生まれかはろう朧月(m29)、春の夜や机の上の肱まくら(m33)、天の川のもとに天智天皇と臣虚子と(t6)、流れ行く大根の葉の早さかな(s3)、倏忽に時は過ぎ行く秋の雨(s8)、戻り来て瀬戸の夏海絵の如し(s11)、マスクして我と汝でありしかな(s12)、もの置けばそこに生まれぬ秋の蔭(s13)、手毬唄かなしきことをうつくしく(s14)、水打てば夏蝶そこに生まれけり(s16)。2011/10/16

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