出版社内容情報
明治41年に発表された本篇は，ホトトギス派の俳文の手法を初めて長篇に応用した代表的な写生文で，自然主義全盛期の当時にあって，その特異な作風は文壇に大きな影響を与えた．主人公を取り巻く明暗さまざまな生活相が驚くべく精細な描写によって書かれ，明治中葉の思潮低迷を鮮やかに反映した興味深い作品である．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
久守洋
0
とにかく退屈な身辺雑記である。50年以上でわずか3刷、というのもうなずける。『風流懺法』は面白かったんだけどなあ…。2015/09/20
