岩波文庫<br> 南総里見八犬伝〈10〉

岩波文庫
南総里見八犬伝〈10〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 395p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003022504
  • NDC分類 913.56
  • Cコード C0193

出版社内容情報

伏姫割腹のおり光を発して飛び散った八個の珠数玉.ゆっくりと物語が進行するに従い,それぞれに一個の玉を持ち八方に生い立った八犬士の面々が,一人また一人と登場してくる.雄大・複雑な筋立て,リズミカルな文章,興趣を添える挿絵が,読者を『八犬伝』の世界へと誘う.作者はこの作品に二十八年の歳月を費やした.

内容説明

扇谷・山内の両管領を向うにまわし、海と陸で繰り広げられた激戦は里見方の大勝に帰した。八犬士はそれぞれに里見義成の姫をめとり、見事ここに里見家再興の宿願が果される。付録として幸田露伴「馬琴の小説とその当時の社会」、内田魯庵「八犬伝談余」を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

60
合戦の勝利、戦後処理、犬士たち個人個人の遺恨もすべて晴れ、犬士たちは主君里見家の八姫と結婚。でも、亡くなった者たちを蘇生させたりとか、最後には犬士たちが仙人になっちゃったりとかいう話は必要だったのかな。最後の最後まで、あまりにも超人的な親兵衛を好きになれないままだった。2018/02/06

マッピー

12
ついに最終巻。もう決戦のゆくえはわかっているので、読んでいてもあまり盛り上がらない。戦いが終わったら論功行賞。これも端役に至るまで細かくいちいち書いてある。そして、八犬士達の結婚。これがね、里見家の姫君が八人いるのですが、くじ引きです。ちょっと待って。浜路姫は信乃のことが好きだったのよね。その後の里見家内紛の話とか、彼らの子孫の話など、全てをきっちりと書いての幕引き。それはもう、役所の書類のようにきっちりとすみずみまで漏れがなく盛り上がりもなく…。達成感はありますが、満足感はかなり目減りしました。 2016/10/21

名無し

8
もちろん読んだわけではない。おそらく眺めてすらもいない。ページをめくってすらもいない。それでもなにも流さないよりは、と。本・書物とのこういう関わり方には、体調やらめぐり合わせやらを言い訳にせずとも、周期的に出くわしてしまうものなのである。2023/08/30

tekesuta

4
南総里見八犬伝全10冊やっと読了。いろいろとそれどうなの?といいたい部分は巻末についてる内田魯庵がまとめてツッコんでくれてます。2010/01/19

猫丸

3
ようやく読了。 最後に馬琴の回想記があり、執筆の苦労が偲ばれる。 船虫が惨殺されるまでがピークか。最後の合戦はちょっとね。 だいたい、八犬士が無双状態になったら、物語は動いて行かないですよ。 2018/05/01

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