出版社内容情報
アイヒマン裁判の傍聴,核実験を再開したソビエト社会の素顔,アルジェリア問題へのフランス国家権力の弾圧と暴力…….60年代初頭,激動の現代史に直面し,作家としての才能を見事に結実させたルポルタージュの傑作.
内容説明
ユダヤ人虐殺のアイヒマンに対する裁判の傍聴、核実験を再開したソビエト社会の素顔、アルジェリア問題に揺れる自由の都パリとフランス国家権力の暴力…。1960年代初頭、激動の現代史に直面し、作家としての自らの才能をみごとに結実させたルポルタージュの傑作。
目次
一族再会
裁きは終りぬ
誇りと偏見
ソヴェトその日その日
ベルリン、東から西へ
声の狩人
サルトルとの40分
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
penguin
1
図書館。アイヒマン裁判関係で教えていただいた本。敗戦と東京裁判を体験した日本の知識人が見て感じて考え綴った「アイヒマン裁判」傍聴の描写は、先日読了した『調書』とは異なり、とても疲労感と閉塞感を感じました。それが何から来るのか巧く掴めていないのですが...。また、ソ連の核実験、パリ(フランス)のアルジェリア独立から起こった市民と国家の相克という、「時代の空気」が時を超えて感じるような熱と冷静さのある筆致と視線にただただ溜息。そして、「今」に通じる何かを感じたりもしました。2015/02/10
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