同時代ライブラリー<br> M/Tと森のフシギの物語

同時代ライブラリー
M/Tと森のフシギの物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 414p/高さ 16X12cm
  • 商品コード 9784002600017
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

四国の森の奥深く,時の権力から独立した一つのユートピアがつくり出される.物語は,いつしか20世紀末の作家が生きる世界,われわれの時代に照応して行く…….人間の再生と救済を求めて展開される感動の大作.

内容説明

四国の森の奥深く、時の権力から独立した一つのユートピアがつくり出される。「壊す人」と「オシコメ」に導かれて展開する奇想天外の物語は、いつしか20世紀末の作家が生きる世界、われわれの時代に照応して行く…。人間の再生と救済を求めて、雄大な文学的想像力と新しい語りが生んだ感動の長編小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

7
◆『同時代ゲーム』を、語りの内容(森に伝わる歴史・神話)の大筋を同じくし、語りの方法(語り手の属性、語る相手・場面など)を変えてリライト。語り手はより作者に近い人物。語り手を取り巻く人物も、架空性が強く異様な造形の父や兄弟ではなく、(後期作品と共通する)語り手の母や子ども。双子の妹に対する語りかけ、メキシコや劇団といった語りの場面はなく、読者に対する作家のシンプルな視点での叙述。物語を語り手に伝えるのは、本作においては父=神主ではなく、祖母=M。物語内の登場人物のマッドさも緩和されている(中隊長とか)。2021/05/07

斑入り山吹

2
ですます調がちょっとつらかった。丁寧に作りこまれていて良くできている話だと思うが、残念ながらわたしの好みではなかった。「木から降りん人」って、イタロ・カルヴィーノの「木のぼり伯爵」から着想を得たのだろうか?童子は銘助さんの子ではないのか?という疑問は誰しも持つと思うけれど、そこに触れないのがうまいと思った。あの隠れ里の伝統は消えてしまうのだろうか、と寂しい気持ちの余韻で話が終わる。2011/01/08

iwasabi47

1
『同時代』より読みやすく。時系列も分かり易い。改めて自分と新たに息子を村宇宙に位置付ける。これは『懐かしい』にも言えるか?この本大昔に買って長い事積読消化。2022/01/08

げんげ

0
昔話が歴史になり現在へとつながっていく。トトロやもののけも森のフシギ。2009/11/27

トロロ

0
単行本出版時に読んだが、今回「同時代ライブラリー」で、20数年ぶりに再読。単行本は全頁に下地として森が印刷されてましたが、こちらはそれがない分、読み易かった。(笑)2023/07/16

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