岩波の愛蔵版<br> コサック軍シベリアをゆく

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岩波の愛蔵版
コサック軍シベリアをゆく

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  • サイズ A5判/ページ数 448p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784001108408
  • NDC分類 K943

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムチ27

51
440頁の大作、時間かかると思ったが岩波児童書であり面白かった為か案外く読めた。発刊1976・・私も児童の端っこ♬舞台はロシア、我が国の戦国時代の出来事。ステンカラージンはじめこの国も民話・唄・伝承は史的宝の山。コサック、タタール相互の軋轢史は露史では欠くべからざる仰天記録がてんこ盛り。露の為にシベリア征服の端緒を成し遂げた英雄エルマークを慕う少年ミーシャの眼を通して語られて行く。筆者自身、シュレージエン地方出身。WWⅡで露独の辛い時間を過ごし募る憎しみの矛先をポジティブな「人間愛」へ昇華すべく執筆を思い2021/09/12

りー

10
上橋菜穂子さんのお薦め本。図書館の予約システム上では検索してもヒットしませんでしたが、問い合わせたら閉架にありました。作者は二次大戦をソ連占領下で生き、“憎しみと赦し”をテーマにしたこの作品を書いたそうです。物語は16世紀ロシアの領土拡大の尖兵となった、コサックの首領イェルマーク(このお話ではエルマーク)がシビル・ハン国の首都を占領した史実がもと。シべリアの語源はこのシビルからなのだと初めて知りました。主人公が自分の“殺人”を深く考えていく姿は、兵士の普遍的心理として、深く心に響きました。2019/02/06

ともも

8
皇帝の命令であれば、略奪すら征服と呼ぶらしい。戦争とは憎しみの連鎖で、エルマークがミーチャに言った言葉「お前は親友を殺した奴を許せるか」、これが全てだと思う。きっと戦時下ではあれこれ悩まず命令通り動く方が楽なんだろうけど、悩みまくるミーチャは素敵な大人になる!イリーナとお似合いすぎて涙出た。゚(/□\*)゚。2022/03/28

本とフルート

3
上橋菜穂子さんの愛読書のひとつでもあり、いつか絶対に読みたかった本。雄大な自然、シベリアの大地を進軍するコサック。彼らの燃えたつような闘志が伝わってきた。エルマークの抱える孤独、ミーチャの葛藤、それぞれの心が生々しく描かれる。どことなくアレクサンドロス大王を思い出した。2021/06/13

HISA

3
☆☆☆☆この地域の話は読んだことがなかったので、興味深くおもしろかった。未来を感じるラストもいい。ストロガノフ家はビーフストロガノフの名付けとなったという説あり。2020/12/27

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