出版社内容情報
音楽師は,生まれたばかりの竜の子を見つけ,一緒に旅をすることにしました.音楽に合わせて楽しそうに踊る竜の子は人気ものに.ところがある日,竜の子は盗まれて……中世の世界を美しく描く珍しい絵本.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NAO
81
音楽師の目の前で孵った不思議な卵から生まれたのは、竜の子。音楽師は竜の子を愛することで心に次々と歌がわいてくるようになり、竜の子は音楽師に愛されることでその輝きを増す。互いに愛し合い、互いに相手の存在を大切に思う、それこそが、幸せの源。2019/10/24
けろりん
53
【生誕100年サトクリフを読む】モーヴな温かい装画。柔らかなフェルトの手触りと色合いを感じる絵本は、子どもの心で楽しみたい。よく晴れた春の日、旅の音楽師の竪琴の音色に助けられて、きれいなバラ色の斑点のある卵から孵った緑色の小さな竜。出会った瞬間から、二人はお互いにかけがえのない存在になりました。ラッキーと名付けられた小さな竜は、音楽師の汲めども尽きぬ音楽の源泉となりました。ラッキーは、音楽師にお腹をくすぐってもらうのが、世界中で一番好きなことでした。サトクリフが描く魂の片割れ、永遠の相棒。不滅の愛の物語。2019/06/24
mntmt
19
竜が出てくる絵本は、何冊か読んだことがあるけど、これがいちばん好き!絵もいいなあ。エマ・チチェスター=クラークか。覚えておきます。原題:The Minstrel And The Dragon Pup2016/03/16
花林糖
18
(図書館本)犬の様なラッキーが可愛くてたまらない。二人(?)末永く幸せに。2016/03/12
pocco@灯れ松明の火
16
読友紹介(竜):春の海で生まれた竜の卵。騎士と竜の戦いで卵が海辺へ転がった後の話。竜は音楽師にラッキーと呼ばれて幸せな日々を送る。このラッキーと音楽師が一緒だから幸せなのに。珍しいものは際立ち、羨ましい。が、飼い主を選びもするのだ。長いお話を絵も支えているので、夜の読み物としてどうぞ。2011/12/07