出版社内容情報
本名周樹人.はじめ日本で医学を学び,日本の侵略にさらされた母国中国の「暗黒」を直視して,文学による民族性の改造を志した.処女作「狂人日記」以来1936年没するまでの主要な創作・社会批評と日記・書簡を翻訳収録.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかさん
6
魯迅で嘗て読んだのは『狂人日記』『阿Q正伝』のみだった。『魯迅選集第一巻』には同書2編を含め短編、掌編39を収めてある。読んでいると川の流れ、あひるの鳴き声、芝居の鐘の音が聞こえてくるようだ。そして、庶民の温もりも。『小さな出来事』では自分は良きサマリア人にはなり得ないだろうと反省し、それをバネにと教訓を教えてもらった。四字熟語、故事成語が多く、「明窓浄几」「鶴唳一声、白雲は欝然として湧く」など気に入った語句をノートに書き出悦に入っている。尹興吉、巴金も挑戦してみたい。2016/03/06
ゆきんこ
0
竹内好訳は他の訳者と何かが桁違いに良い、何かが何なのかは分からないけど。2020/07/06