内容説明
ワルラスの成長と貨幣の理論を、交換と生産の理論よりも高く評価する著者が、視野を資本の理論と貨幣の理論に絞り、現代経済学の立場からその本質を析出し、理論的核心を再検討する。不完全であった経済モデルを改訂・再構築した「ワルラス理論」が提示される。
目次
第1部 交換と生産(裁定取引と交換均衡;模索過程;ワルラス法則と生産;二重の調整ルール:ワルラス派とケインズ派)
第2部 経済成長(資本形成と信用;新古典派成長理論;ケインズに向かって)
第3部 貨幣と利子(ワルラス原型モデル;現金残高需要と一般均衡;利子に関する諸理論;貨幣数量説;セイ法則)
第4部 時間要素(資本と貨幣の再考察)