出版社内容情報
「昭和23年の秋,私は一留学生として,米国に向けて出発した.だが,ほんとうの目的地はヨーロッパ」で始まるデビュー作『お嬢さん放浪記』を収録.あわせて『私のアメリカ』『アメリカン・アメリカ』より抜粋して収載.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごへいもち
12
「婦人之友」のエッセイがとても感動的だったのでもう少し詳しく読みたくて。精神力のある時代の人だなぁ。2013/11/23
ユカ
3
ただただ焦る。私はこの人の1000分の1も知識ないわ。外国で入院中に入院費稼ごうと考えて実際に稼いだり、フランス人とアメリカ人の交流会企画したり、こういうのをバイタリティというのか。後半は難しくてついていくのも大変だったが大きな刺激を受けた。2016/10/20
たかさん
1
お嬢さん放浪記、題名が少し軽薄すぎではないかと思うが、内容は戦後まもなく昭和23年からの欧米留学記だ。気負いなく書かれた文章の中にも著者の知識の豊富さ、行動力、度胸の良さ、広さを感じる。インターナショナルな人や地元の人との交流が笑い、涙、感動、驚きを誘い名所旧跡の解説、食事のエピソード、聖職者、作家、詩人なども数多く紹介され最後まで飽きさせない。マックス・ジャコブ、プシカリ、ブールジェらは是非読んでみたい。2015/11/30