出版社内容情報
日本の法律学に初めて社会科学としての方法論的な基礎を与えた川島法学.その緻密な論理構成と創造的な考察は,民法解釈学に大きな影響を及ぼすと同時に,法解釈学と法社会学の両者を包括する法の一般理論の構築をめざした.幅広く豊かな先駆的業績の全体像を,著者自らが選び編成し解題を付した全11巻が体系的に提示する.
目次
日本社会の家族的構成
日本封建制のアジア的性質―奴隷制の一型態としての養子
付論 カネオヤについて
家元制度
志摩漁村の寝屋婚・自由婚
付論 足入れ
イデオロギーとしての「孝」
イデオロギーとしての「家族制度」
最近の「家族制度」復活論
近代的婚姻のイデオロギー―カントの婚姻法理論
農家相続と農地
参考 農家相続実態調査の手引