出版社内容情報
日本の法律学に初めて社会科学としての方法論的な基礎を与えた川島法学.その緻密な論理構成と創造的な考察は,民法解釈学に大きな影響を及ぼすと同時に,法解釈学と法社会学の両者を包括する法の一般理論の構築をめざした.幅広く豊かな先駆的業績の全体像を,著者自らが選び編成し解題を付した全11巻が体系的に提示する.
目次
入会権4(事例研究1 山中部落(山梨県)の入会権
事例研究2 弓ヶ浜(静岡県南伊豆町)に対する入会権 ほか)
温泉権1(近代法の体系と旧慣による温泉権;事例研究 城崎(兵庫県)の旧慣温泉権にかかわる訴訟事件―その法律上の問題点と実際上の波及効果)
温泉権2(温泉法学への序説;温泉権の譲渡および担保)
温泉権3(温泉権に関する基礎的諸問題;物権的温泉利用権の設定とその「明認方法」―葉山温泉(山形県)事件を中心として)
温泉権4(温泉の集中管理―その法的側面と社会工学的=法的処理の必要性;温泉の集中管理の法的側面にかかわる実務上の諸問題 ほか)