出版社内容情報
アナール学派と英米の歴史学との影響関係、そして人類学や表象理論をふまえた、絶好の文化史ガイド。
内容説明
文化史はアナール学派と英米の歴史家たちとの理論や方法の融合・葛藤の中で花開いた。本論集では、第一部にフーコー、デーヴィスらの先駆的モデルへの活発な議論を収め、第二部に祭典・書物・身体・視覚芸術などの表象を扱う刺激的なアプローチを盛り込んだ。人類学や文学理論と歴史学の交配が生んだ、絶好の文化史ガイド。
目次
第1部 文化史のモデル(ミシェル・フーコーの文化史;E.P.トムスンとナタリー・デーヴィスの著作における群衆・共同体・儀礼;ローカル・ノレッジ、ローカル・ヒストリー―ギアーツとその後;文学・批評・歴史的想像力―ヘイドン・ホワイトとドミニク・ラカプラの文学的挑戦)
第2部 新しいアプローチ(アメリカのパレード―一九世紀における社会秩序の表象;テクスト・印刷物・読書;身体・細部描写・人道主義的物語;ルネサンス君主の部屋における視覚文化)