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出版社内容情報
日本とは何か,日本人とは何か,日本文化とは何か.そこで言う「日本」とは自明なのだろうか.この列島にかかわる民族史的景観を新たに開くため,「ひとつの日本」から「いくつもの日本」へのダイナミックな転換をはかる.
内容説明
日本とは何か、日本人とは何か、日本文化とは何か。そこで言う「日本」とは自明なのだろうか。この列島にかかわる民族史的景観を新たに開くため、「ひとつの日本」から「いくつもの日本」への転換をはかる。
目次
総論(日本像の転換をもとめて―方法としての「いくつもの日本」へ)
多様性の発見(日本列島の人類史;ボカシの地域とは何か ほか)
境界を超えて(蝦夷とアイヌ;琉球文化圏と琉球王国の形成 ほか)
見いだされた日本(近代日本の自己認識;「狭義の日本人」と「広義の日本人」―山路愛山『日本人民史』をめぐって ほか)
著者等紹介
赤坂憲雄[アカサカノリオ]
1953年生。民俗学。東北芸術工科大学東北文化研究センター
中村生雄[ナカムライクオ]
1946年生。日本思想史。大阪大学大学院文学研究科
原田信男[ハラダノブオ]
1949年生。歴史学。国士舘大学21世紀アジア学部
三浦佑之[ミウラスケユキ]
1946年生。日本古代文学・伝承文学。千葉大学文学部
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感想・レビュー
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うえ
5
論集。総論は赤坂憲雄。「晩年に近く、柳田と折口はともに、たがいの差異をあいまいに溶かすことではなく、逆に、あきらかにきわだたせることを望んだ…折口の関心は「ひとつの日本」に収斂されることなく…列島の内なる異種族などへと広がってゆくのである」「柳田民俗学のかたわらに…可能性の芽吹きがひとつひとつ祀り棄てられていったところに、その後の民俗学をめぐる不幸があったのではないか。折口民俗学の再評価が行われねばならない…最晩年に表明された民族古代学という場所から、折口の仕事の全体像を見晴かすことはできないだろうか」2017/11/04