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図書館と表現の自由

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000259170
  • NDC分類 010
  • Cコード C0032

内容説明

図書館は国民が情報を受け取る機会を保障するため極めて重要な役割を担っている。図書館や利用者・出版社の法的地位、図書館における図書の収集・管理・利用、インターネットへのアクセスなど、図書館においてさまざまな場面で生ずる法的問題について、図書の利用を表現の自由の問題と捉えて、図書館の行為には憲法的に限界があるという立場を展開する。

目次

1 図書館と利用者あるいは著者ないし出版社の権利
2 図書館における図書等の収集とインターネットへのアクセス
3 図書館における図書等の管理と利用の制限
4 どのような図書等であれば利用を制限できるか
5 図書の利用制限の手続と求めうる救済
6 図書館とプライバシー保護

著者等紹介

松井茂記[マツイシゲノリ]
1955年生まれ。京都大学法学部卒業、大阪大学法学部教授を経て、ブリティッシュ・コロンビア大学法学部教授、大阪大学名誉教授。専攻は憲法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

9
図書館本。序にもあったが『図書館戦争』が満更虚構ではない。。。表現の自由ということで限界があるが、またその恩恵にあずかれない人もいる。また自由裁量で収集できるが、法に抵触しそうなものや、プライバシィに関わるものも駄目であろう。しかもややこしいのがインターネットの普及によるネット情報のフィルタである。こんなのほぼ不可能におもえるが、検閲しないと法に抵触するものなど幾らでも落ちている。いっそうの事ネット図書館として切り離すか。(端末は各図書館にあって閲覧できるようにして)あまりにも繁忙な仕事量である。2017/12/21

まげりん

3
久しぶりに図書館の本。具体的な事例を示しながら書いてあるのでわかりやすい。ハリー・ポッターが閉架になったことあるんだぁ~。最後の最後に「はだしのゲン」にちょこっとだけ触れています。(出版が9月だったのでたぶんぎりぎりだったんだろうな)2013/11/09

ちなみ

1
実際にあった判例や「知る権利」「表現の自由」といった面から公共図書館(が提供する情報)のあるべき姿を模索する本。何より感じたのは職員の凄まじい板挟みの状況。選書・閉架処理・インターネットのフィルタリング・ホームレスへの対応まで最大級の理想に殉じるには心の余裕が足りないと思いました。「教養を高めるための場orあらゆる情報に接する場」、職員の感情や思想で情報が選別されてはいけないけども各館の状況に応じた思考は想定してもらわないと、どこも同じ資料が並ぶフィルターがかかってしまう。その判断がとても難しい2013/11/18

check mate

0
松井説のパブリックフォーラム論は通説判例の射程を逸脱するように思われるが、説明がないため、憲法学の知識なしに読むのは非常に危険。後半はケーススタディとして役立つかもしれないが、(特に図書館職員の判断力に係る)教授自身の見解にブレが在るように思われ、本書に記載されている事柄が実務的に有益か否かは慎重な判断が必要だろう。2014/08/02

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