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同時代を生きて―忘れえぬ人びと

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000241267
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

3人は,いずれも1922年生まれの81歳.戦争,伝統と文化,老い等の話題をめぐって文学作品を媒介にしつつ,20世紀を振り返り,人の生き方について語る.興味深いエピソード満載の熱のこもった同時代へのメッセージ.

内容説明

老いてなお活躍し大きな影響を及ぼし続ける三人の知識人は、歩んできた道はまったく異なりながらも、生まれ時期を同じくし多くの問題関心を共有してきた。しかし一堂に会するのは今回が初めて。お互いが生きてきた二十世紀を振り返り、共通の知人・友人を媒介にしつつ、生き方や老い、戦争、政治、伝統と文化、宗教、教育、自然観、文学の可能性等について語り合う。

目次

1 老いを生きる―文学の可能性(こんなに長生きするとは思わなかった;共通の友人;日本人は変わった ほか)
2 同時代の人びと―思い出すこと(差異をとらえる複眼的な視線;友、嶋中鵬二の思い出;エリセーエフ体験 ほか)
3 伝統について考える(源氏物語事始;中国でいちばんショックだったこと;死ぬまで何ができるか、やってみたほうが面白い ほか)

著者等紹介

瀬戸内寂聴[セトウチジャクチョウ]
1922年生まれ。作家。時代に先駆けて個性的な生き方をした女性や仏教にかかわるテーマを中心に創作活動を展開。作家活動の一方で、仏門に帰依し京都・嵯峨野に寂庵を結び、岩手県天台寺の住職をつとめる

キーン,ドナルド[キーン,ドナルド][Keene,Donald]
1922年生まれ。日本文学研究者。コロンビア大学名誉教授。日本文学の研究者・紹介者として世界的に知られる

鶴見俊輔[ツルミシュンスケ]
1922年生まれ。哲学者、評論家。哲学研究から大衆文化論に至るまで、既成のアカデミズムの枠にとらわれない自由な立場から幅広い著作活動を展開
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

24
鶴見さんの話にピントずれを感じるところもありましたが、幅広い交流と知識がある人たちの話は面白いです。寂聴さんのインドの話と三國連太郎さんの母の話はかなり印象に残りました。2023/07/21

あむけ

1
80年以上の人生を生きた三人三様の表現や歴史観などの若々しさに小気味よさを感じる。鶴見さんはお話し好きなんだなあ。2013/02/21

natukoba

0
文豪たちの裏話が面白い。小田実と岸恵子。川端康成氏のやけどの相手等々。みはーになってしまった。寂聴さん、お寺での説教も困りごとの相談も面白くないと言い放つ。小説書くのが一番面白いらしい。中国でもアメリカでも若者はよく勉強していて、古典を読まない日本の若者を憂えるお三人。そうか古典か。2016/04/17

ishii.mg

0
鶴見のネタは様々なところで何度も読んでいるが面白い。寂聴も鬼籍に入った。キーンは聞き役だが彼の本もきちんと読んでみたい。金子文子、菅野須賀を寂聴に書かせたのが鶴見だったとは知らんかった。三島や啄木も読みたくなった。キーンの著作も手に取りたい。2023/01/31

小倉あずき

0
ドナルド・キーン追悼本。最近追悼本続きだな(笑)同じ年生まれの鼎談集。鶴見俊介は何度も同じ話繰り返すおじいちゃんだねぇ。父親への反発が齢八〇まで続くとは。三つ子の魂百までとはこのことか。『声の残り』も読もうっと2019/03/26

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