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完訳ティラン・ロ・ブラン

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  • サイズ A5判/ページ数 1023/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000240246
  • NDC分類 959.9
  • Cコード C0097

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きゅー

13
『ドン・キホーテ』の中で「世界で最も優れた書物」として登場したのが本書。邦訳された本書は1000ページ弱となっており、読み応えは尋常ではない。それにつけても、ドン・キホーテが本書を繰り返し何度も読み返したとするなら、彼があんなふうにトチ狂ってしまったのも頷ける。それほどまでに王道の騎士道物語だ。ここには魔法、妖怪の類は一切登場しない。主人公は、あくまで普通の人間で、強くはあるけれど、普通に傷つき、病に倒れることもある。本書とほぼ同じ時期に書かれたアリオストの『狂えるオルランド』の奇想天外さとは大きく異る。2014/08/26

Koning

12
カタルーニャ語による物語。訳者を見ればカタランの文法書だの辞書だのの著書のある田澤せんせじゃありませんか(カタランを訳せる人が他に居ないってことすな)。で、主役はブルトン生まれのティラン・ロ・ブランという騎士。最初は出てこないんだけどね(w。隠者となった騎士の最後の活躍から始まってティランが彼とであって騎士のなんたるか?を学んでイザ武芸大会へ。そこでの八面六臂の大活躍!とか完全に中世騎士物語そのものなんだけど、いや、分量も凄いし、話は今どきの小説を読んでる人からするとたぶんまだるっこしい上にくどい(続く2014/01/08

arcturus

3
唐突に終わってしまうのが残念だけれど、五百年も前にリアルな全体小説が書かれていたというのがそもそも凄い。ホイジンガ『中世の秋』やマリア・ロサ・メノカル『寛容の文化』と併せて読むのがお勧め。騎士の習俗については先日読んだエリック・ジェイガー『決闘裁判』が大いに参考になった。しかし他を抑えてスペインでこういう小説が成立できた背景には、やはり「寛容の文化」があったためだろうか。2008/09/06

おおとろ

2
☆☆☆☆☆ 再読予定2019/11/14

j1296118

1
華々しい活躍の中、冤罪で殺した黒人園丁を少しぐらい気にかけてやって欲しい気がした。 「イングランドの大将」はてっきりディアフェブス並の出番があるものかと2015/10/14

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