存在の一義性を求めて―ドゥンス・スコトゥスと13世紀の“知”の革命

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  • サイズ A5判/ページ数 308,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000237277
  • NDC分類 132.2
  • Cコード C3010

出版社内容情報

中世には,生死に直結する,生々しい思想闘争と〈知〉の革命があった.「存在の一義性」と「このもの性」──神と人間との関係と存在の理解をめぐり,スコトゥスが記した巨大な一歩の意義とは何か.中世に固有の思考の道具を,今日の概念システムに映しとりつつ,豊饒な中世

内容説明

中世哲学最大の謎を追う、思想の旅への招待。中世の思考の道具立てを、近代以降のそれと対照し、絡まり合う知の薮に分け入って、世界像の革命の実態に迫る。スコトゥスに宿った「近代」と、その実現されなかった可能性と―ここには思考態度の根本的な転換があった。

目次

中世哲学と存在の問題
2 ドゥンス・スコトゥスと中世哲学(個体と直観;主意主義という問題;無限の形而上学;個体と個体化;スコトゥス存在論と形相的区別)
2 存在の一義性―ドゥンス・スコトゥスの知的革命(存在の一義性について;存在の一義性に至る途;一義性と超越;一義性と存在論;超越概念の革命)
ヨハネスへの手紙―後書きに代えて

著者等紹介

山内志朗[ヤマウチシロウ]
1957年生まれ。専攻、中世哲学。東京大学大学院博士課程単位取得。新潟大学人文学部教授を経て、現在、慶應義塾大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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hryk

1
スコトゥスの「存在の一義性」に関する入門書。若い頃のスコトゥスはアヴィセンナの影響下でガンのヘンリクスのアナロギア説を受け入れるが、やがてはそれに批判的になり、一義性を主張するようになる。議論が整理されておらず、勉強ノートをまとめたような印象。おまけに議論とは関係ない筆者のひとり言が随所に挿入されているので、たいへん読みにくい。これは難しい、あれは難しいと何度も強調され、確かにそうなのだろうとは思うが、それでも「これだけはわかった」ということを明確にまとめてほしかった。2016/04/03

しお

0
和書では数少ないスコトゥス本の一つである。前半は(読者への配慮の積もりなのだろう)ゴシップや自分語りの挿話が講義を余計に煩雑なものとしており、これを読みこむことは読者にとりおよそ苦行である。が、第二部以下ではそれらもなりをひそめ〔アヴィセンナやヘンリクスを経て編まれる〕スコトゥスの複雑な理路を慎重に整理していく。殊に彼の哲学説を革命的たらしめる、無限性、同一性、離接的様態を論ずる個所(同第三、四章)にこの仕事の白眉が見られよう。とはいえ『差異と反復』理解を前提するかのごとき叙述が頻発するのは少しきになる。2019/05/19

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