出版社内容情報
進展しつづける現代数学を理解し使いこなすための基礎を解説する.従来の教科書スタイルをはなれ,定義や定理,理論が生まれる背景,必然性をいきいきと語り,「生きた基礎」「役に立つ基礎」が学べるように配慮した.数々の力作群を生みだした1次刊行の魅力を多くの読者に堪能していただきたく,2次刊行を開始する.
内容説明
「力学系1」では、非常に特別な場合における例を取り上げて説明し、一般的な定理は基本的なもののみ証明を与え、その他は特別な場合の証明から類推できるように配慮したつもりである。続編「力学系2」では、幾何学的な場合を主題としてもう少し一般的な設定で議論される。再版の機会に、ここで使う基本的な事柄を短くまとめた「付録」をつけた。
目次
力学系1(基本的な力学系;測度論的力学系;位相力学系;散逸的撞球系)
力学系2(S1上の力学系;構造安定性と分岐;拡大写像とAnosov可微分同相写像;公理A可微分同相写像)
著者等紹介
久保泉[クボイズミ]
1939年生まれ。1962年東京工業大学理工学部数学科卒業。現在、広島大学大学院理学研究科教授。専攻は確率論・エルゴード理論
矢野公一[ヤノコウイチ]
1954年生まれ。1976年東京大学理学部数学科卒業。現在、青山学院大学理工学部教授。専攻は位相幾何学
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