出版社内容情報
前回の岩波講座「世界歴史」の完結(1971年)以来,歴史学は長足の発展を遂げ,研究者の世代交代が進行しました.また一方で世界の先行きはますます不透明感を濃くし,それだけ新しい世界史像の形成が強く求められています.こうした学界の成果を吸収し,あわせて社会的要望に応えるべく,まったく新たな構成による講座をお届けします.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kenitirokikuti
8
図書館にて。2021年10月、岩波講座世界歴史(第3次シリーズ)の第1巻「世界とは何か」刊行。読む前に同第2次シリーズ(97〜00)の第1巻である本書を借りた▲第3次には三成美保「ジェンダー史の意義と可能性」が収録、第2次には、ローマ史の木村凌二が「ジェンダーとセクシュアリティ」を書いている。後者は歴史分野におけるジェンダー研究史ではなく、古代ギリシア・ローマの女性蔑視から、夫婦愛(同時に禁欲倫理)誕生の兆しまでを素描する。カエサルは妻に愛をささやかなかっただろう、という指摘になるほど。2021/10/22
numainu
2
評価B2016/05/23