岩波講座 近代日本と植民地〈5〉膨脹する帝国の人流

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784000104852
  • NDC分類 210.6
  • Cコード C0320

出版社内容情報

欧米の帝国主義と競合してアジアの植民地支配に乗り出し,無残に崩壊した日本の近代-.その問い直しは,近代日本の総体を世界史的な視野から捉え直し,アジア諸国との歴史意識の断層を埋める作業である.アジア近隣諸国から日本に厳しい目が集まっている今,アジア・欧米の学者と共に多角的にこの重大な課題に取り組む.ご要望にお応えして再刊する.

内容説明

日本人の移民は、明治維新とともに始まった。アジア移民の始めは、1876年である。本巻は、「大東亜共栄圏」を対象にした人の移動に関する全体像を描こうとする初めての論集である。

目次

1 「内地人」「外地人」の人流(在朝日本人と日清戦争;在外居留民の社会活動;南方「移民」と「南進」―フィリピンにおける「移民」、外交官、軍事工作;台湾総督府の対岸政策と「台湾籍民」)
2 戦時体制下の動員(朝鮮の労務動員;東南アジアの「ロームシャ」―泰緬鉄道で働いた人々;7 東南アジアとインド国民軍―ディアスポラ(離散)・ナショナリズムの崩壊戦争食糧問題の発生―東アジア主要食糧農産物流通の変貌)
3 女性と植民地(満州と女たち;からゆきさん・「従軍慰安婦」・占領軍「慰安婦」;シンガポールにおける娼婦の社会史)