出版社内容情報
東西文明交流の中で日本美術はどのように創造されたのか.画期的な世紀割構成により,時代の文脈の中で美術をみつめ,美術の精神史を描く試み.個性ある記述,最新の知見と方法により,読者を日本美の世界へ楽しく誘うシリーズ.
内容説明
ペルシャ・インド・中国・朝鮮からの優れた美術の圧倒的な流入にむきあって、どのようにして自らの美術を創造したのか。中国の「理念の造形」と日本の「感傷の造形」を鮮やかに対比し、仏教美術鑑賞の新しい視点を提示する。
目次
1 飛鳥時代(「気」の世界;「蓮華化生」の奇跡;フレームのなかの造形)
2 奈良時代(インド風の初伝;塔と墓室の群像;感傷の造形;東大寺と唐招提寺の仏たち;「呉帯当風」;檀像と霊木化現仏;「坐死」の形貌)
3 平安時代(花開く真言密教美術;「花鳥の使い」;和様と唐様)