自然景観の読み方 新装ワイド版
森を読む

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  • サイズ A5判/ページ数 165,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784000078429
  • NDC分類 653.27
  • Cコード C0340

内容説明

日本は多様な植物に恵まれた、世界有数の森の国です。森を読むことができれば、その地域の自然環境や文化のありさまを知ることができます。それには個々の植物の知識だけでなく、森としての個性を知ることが必要です。森が森であるための原点とは何か。北海道から沖縄の自然林、雑木林やスギ人工林など、さまざまな森から読み解く手引きをします。

目次

1 木を読む
2 森の姿
3 照葉樹の森
4 ブナ・ミズナラの森
5 山の森・北の森
6 二次林と人工林
7 森を見る視点
8 地球の森―過去・現在・未来

著者等紹介

大場秀章[オオバヒデアキ]
1943年東京生まれ。東京大学名誉教授。中学生の頃から植物の多様さに興味をもち、植物を訪ねて各地を旅した。専門は植物分類学で、とくにヒマラヤや崑崙山脈、横断山脈、チベット高原、アラビア半島など、植物にとっての極限環境での多様性と生態を研究している。また、植物文化史にも興味をもち、文化に及ぼす植物の影響を、さまざまな角度から研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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翔亀

43
「山を読む」が地質なら、こちらは植生から山を具体的に説明する姉妹編。森は大抵山にあるから山の話だ。関東から南は常緑広葉樹林、北は落葉広葉樹林、さらに北海道は亜寒帯針葉樹林。1000年から2000年をかけて到達する極相林の姿が実例をもって語られるのも「山を読む」と同じ。しかし日本の森の世界では、悲しむべきことに、あるべき理想の姿である極相林のほとんどが伐採されるか、スギ、ヒノキの"針葉樹人工林"に"変形"させられてきてしまった。常緑広葉樹林は伐採されると、そのあとは落葉広葉樹林(二次林)になってしまう。↓2015/08/07

sibafu

1
森や山の主に樹木の植生などについての教科書的な本。日本のことについての記述が多い。教科書のような本だけど、たまに著者の思想や主義が抑えられならがらも熱く込められていることが感じられる。植物の種類が豊富な日本が誇らしい。ただ、この日本でもしっかりと森や山を大切にしているとは言えないのだろうけど。それが残念。2013/02/08

渡邊利道

0
地球規模の概説から入り、日本の植生を中心に森について詳しく語った本。西と東、北のフローラの違いを平易に説明してくれる。なかなか啓蒙的で知ってる(山を見た記憶にある)事柄が体系的な知識で説明されることなどもあって楽しく読めた。また戦後の植林政策はやっぱりどうなのかなあと思わされる。2016/07/07

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