岩波科学ライブラリー<br> ワイルドライフ・マネジメント入門―野生動物とどう向きあうか

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岩波科学ライブラリー
ワイルドライフ・マネジメント入門―野生動物とどう向きあうか

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  • サイズ B6判/ページ数 123,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000074858
  • NDC分類 480.79
  • Cコード C0340

内容説明

野生動物と人間との間に、深刻なあつれきが起きている。シカやイノシシの農林業被害、クマの人身事故、そして希少動物絶滅の危機―。野生動物と共存するためには、生態研究に裏打ちされた、科学的で計画的な管理が必要である。海外の事例や過去の失敗に学びながら、著者が実践してきた研究を通して、日本の実情にかなった保全と管理の方法を考える。

目次

1 人間と野生動物(ワイルドライフ・マネジメントとはなにか;日本人と野生動物 ほか)
2 日本の野生動物たちはいま(ツキノワグマの異常出没;増加するニホンジカ ほか)
3 野生動物たちが提起していること(クマの生息地管理―自然林への誘導とコリドー;農林業被害をいかに防ぐか ほか)
4 日本版ワイルドライフ・マネジメントへの挑戦(警報システムをつくる;警報の発展と行政の役割 ほか)

著者等紹介

三浦慎悟[ミウラシンゴ]
1948年東京都生まれ。東京農工大学大学院農学研究科修了後、兵庫医科大学医学部、農林水産省森林総合研究所、新潟大学農学部を経て、早稲田大学人間科学学術院教授。日本哺乳類学会会長。理学博士(京都大学)。専攻は哺乳類の行動生態学と野生動物管理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

磁石

22
食害を防ぐために動物の個体数調整……。やらねばならないのはわかるも、どうにも引っ掛かりがある。もしやるのなら、一番に害悪を振りまいている人間の個体数調整も視野に入れなくてはらなくなる、動物の方はちゃんと自然と調和しているのだから結局人間の方に帰ってきてしまう。だからか、世界人口を5億人にまで減らして調整しなければならない、なんて宣言もでてくるのかもしれない。個体数調整、枠の外にある審判者には決してなれない分際では、使えない言葉だろう。2017/05/31

calaf

8
野生生物の数のコントロールって、やらなければならないという主張は分かるものの、人間がやっていいことなのだろうか...感情論に入ってしまうとダメなんだろうけど (大汗)2012/10/18

ジュリ

2
なぜクマやシカが人里に現れるのか、どうやってつき合っていけばよいのかという本。増えすぎてしまったシカやイノシシは、適切な管理をする必要があるそうだ。そのためには、固体の数や生態などをしっかりと研究して、計画を立てて、結果を見て、フィードバックしていく必要がある。今はむやみに射殺してしまうことがあるけれど、しっかりした管理体制を整えて欲しい。2018/03/14

takao

2
野生動物管理。自然資源の保全という思想。2018/02/09

Theodore

1
いつも思うんだが人間は野生生物の数を管理することは考えても、人間自体の適正数を探って人口をそこに近づけることはまったく考えないんだよな。今流行りのSDGs云々だって、そもそも世界人口を減らせば手っ取り早く達成できると思うんだが。さすが今いる人を処分しろとは言えないから、これから生まれてくる子供の数をどの程度に抑えるか。これが将来の人類の生存に大きく影響すると思う。誰が子を産み、または産まないか。この問題は是非子を産む側の性として、全ての人間の女達に考えてもらいたい。もちろん野生生物の管理も大事だが。2022/06/25

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