出版社内容情報
科学者寺田寅彦(1878-1935)の随筆は,芸術感覚と科学精神との希有な結合から生まれ,それらが見事な調和をたもっている.しかも主題が人生であれ自然であれ,その語り口からはいつも温かい人間味が伝わってくる.
内容説明
寺田寅彦の随筆は芸術感覚と科学精神との希有な結合から生まれ、それらがみごとな調和をたもっている。しかも主題が人生であれ自然であれ、その語りくちからはいつも温い人間味が伝わって来る。二十代から最晩年の五十代後半まで書きつがれた数多の随筆から珠玉の百十余篇を選んだ。
目次
どんぐり
竜舌蘭
花物語
旅日記から
先生への通信
科学者と芸術家
物理学と感覚
病院の夜明けの物音
病室の花
丸善と三越〔ほか〕