出版社内容情報
メダカが泳ぐ水路,ヨシが揺れる岸辺.かつてはどこにでも見られた光景.それが急激に減りメダカに至っては絶滅の心配さえある.2つの動植物を通して水辺の自然を見直し,生物のにぎわいを取り戻す可能性をさぐる.
内容説明
メダカが泳ぐ水路、ヨシが揺れる岸辺。かつてはどこにでも見られた光景だ。メダカもヨシも環境に適応する能力は非常に高い。それがなぜ急激に減りメダカに至っては絶滅の心配さえあるのか。二つの動植物を通して水辺の自然のあり方、それと人との関わりについて考え、多様な生物でにぎわう水辺環境を取り戻す可能性をさぐる。
目次
第1部 メダカ(国内北限の生息地;水田地帯での生活;メダカの生態学;日本人とメダカ)
第2部 ヨシ(ヨシとの出会い;ヨシの生態;ヨシ原の生きもの;ヨシの通気組織;ヨシを用いた水質浄化 ほか)
第3部 討論・メダカとヨシは何を問うているのか
著者等紹介
佐原雄二[サワラユウジ]
1949年生まれ。弘前大学農学生命科学部教授。専門は動物生態学。とりわけ捕食・被食関係の視点から、魚類や魚食性鳥類の生活を調べている
細見正明[ホソミマサアキ]
1953年生まれ。東京農工大学工学部化学システム工学科教授。専門は環境生態工学。生物や生態系から学びつつ、人間の要求との調和を図っている
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