カニのつぶやき―海で見つけた共生の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 174p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000052191
  • NDC分類 481.72
  • Cコード C0045

内容説明

主人公はカニ、貝、エビ、魚など、海に暮らす生き物たち。身近な干潟やサンゴ礁、マングローブ林を舞台に、観察と発見の喜びに満ちた珠玉のネイチャーエッセイ。世界でもっとも多様な海洋生物が棲む沖縄~熱帯アジア各地の海で調査・研究を続けてきた著者が、生態の妙、多様性と共生のリアルな姿、人との関わりを生き生きと描く。

目次

オカガニたちの夜
ボルダリングの名手はヤドカリハンター
「豚足ヤドカリ」の教え
矛盾のなかに真理あり
「兵隊ガニ」の素顔
黒潮の右と左
誰かカニの雌雄を知らんや
岩穴暮らし
食われる者から見たサンゴ礁
リーフの外には何がいる?〔ほか〕

著者等紹介

小菅丈治[コスゲジョウジ]
1964年東京生まれ。鎌倉市の海辺で海の生き物に親しむ。京都大学理学部卒業。理学博士(九州大学)。水産庁(当時)西海区水産研究所勤務、東海大学沖縄地域研究センター研究員、放送大学非常勤講師、株式会社テツゲン社員としてベトナムのアジア熱帯養殖研究所出向(副所長)を経て、現在、沖縄県立「石垣青少年の家」事務長。国際マングローブ生態系協会主任研究員、アンパルの自然を守る会アドバイザー。「熱帯の視座から沖縄の自然を見る」をテーマに、八重山諸島と東南アジアでのフィールドワークの成果を研究論文として発表する傍ら、講演会、自然観察会、学校現場での教育普及活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みーまりぽん

11
カニが一人称でブツクサとつぶやいているという作品ではありませんでしたー(^0^)/ カニの話題がメインではありますが、カニだけを対象としてるわけではなくて生態系としての共生関係や食物連鎖などに関するエッセイ的著作。これ、生物学コーナーじゃないほうがいいよ。専門書のほうに置くと途端に手にとる人って減るんじゃない? 科学エッセイとかって広く一般に読ませたいんだから専門コーナーに置いたら意味ない気がするよー2015/06/14

海星梨

8
共生とイラストに惹かれて。ひたすら眠かったので、寝る前に読んでました。話が結構適当なので、新聞連載か? と思いながら読んでたけど、それにしては分量にばらつきが。珊瑚礁に隠れる生物を捕食する側は、「珊瑚礁で食えねぇ」じゃなくて、「珊瑚礁に行けば、逸れたやつを食える」なんじゃないか、みたいな視点が面白かった。あと、海老養殖プラントの話も……あれ、カニじゃない。その前はイカの話をしていた気がする……と感想を書いて初めて気づくぐらい、眠気に襲われていました笑 2024/01/09

yyrn

2
以前、磯でカニを捕まえてきてしばらく家で飼ったことがあった。毎週末、入替え用の潮水を汲みに海に通ったが、1ヶ月で挫折してカニを海に返し、その後は気が向いた時にカニに会いに海へ行くようにした。カニはやっぱり磯辺が似合うし、海に行くとホッとするところがあったが、4年前の大津波が知っている市町を襲ってからは足が遠のいていた。でも、この本を読んで沖縄や東南アジアの岸辺に思いを馳せ、また海に行きたくなった。世界の海辺もご多分に洩れず色々な問題を抱えているが、それでも海の幸は美味しいし、これからもうまく付き合いたい。2015/03/30

黒胡麻

0
沖縄や東南アジアの海に住むカニを中心に、その土地の人と自然との関わりをつづったエッセイ。南の海の穏やかな雰囲気が伝わってくる2015/03/16

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