内容説明
連詩の愉しみとはなにか。五行の発句から、三行の詩、五行の詩と、詩人たちに渡されつくられてゆく共同創作の活動は、個人や言語の枠を超えていまや国際的な広がりをみせる。個性と調和の試行錯誤のなかに詩があり、その一期一会の磁場から詩が展開する。ドイツ、フィンランド、オランダ、中国からも詩人を迎え、五年間にわたって行われた「しずおか連詩の会」。そこで生み出された二百編の詩が、読者を豊かな創造の世界へと誘う。連詩の醍醐味を熱っぽく語る詩人たちの座談を併載。
目次
巻1 闇にひそむ光
巻2 千年という海
巻3 大流星群
巻4 ひらがなカタカナ
巻5 水平線
著者等紹介
大岡信[オオオカマコト]
1931年静岡県生まれ。詩人、文芸批評家。学生時代に日野啓三、丸山一郎(佐野洋)、稲葉三千男らと雑誌『現代文学』創刊。1956年に第一詩集『記憶と現在』刊行。1959年吉岡実、清岡卓行、飯島耕一、岩田宏らと「鰐」を結成。多くの詩作に加え、翻訳者をも重要な参加者として外国語でも連詩を試みるほか、批評、翻訳、戯曲など幅広い分野で活動している
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