出版社内容情報
言葉と世界との出会いを,文字から声へ,イメージへと根源的に探り,旅の体験や,古今東西の文学者の言葉を渉猟する中で考察する,現代日本を代表する詩人の論考.日本語の新しい力を,ラディカルな思考と文体で創造しようとする試み.
内容説明
イェイツ、道元、親鸞、賢治から現代の創造の現場へ―日本語のあらゆる可能性を駆使して、多層性として顕れる世界を深奥から豊かに再‐創造する。
目次
火(Adonisに、―西行法師生涯の名歌を捧げる)
東京湾に、「百合鴎」が
剥キダシノ野ノ花
心には、「奥島」というものがあるらしい
小心
古代天文台―「注」わたくしたちは誰でもが優れた楽器なのだ
瘤だらけの小さな棒‐の
田村さんの詩の坑道(undermine)
美しい(長い)生命曲線〔ほか〕
著者等紹介
吉増剛造[ヨシマスゴウゾウ]
1939年、東京生まれ。慶応義塾大学国文科卒。在学中から『三田詩人』『ドラムカン』を中心に旺盛な詩作活動を展開、以後先鋭的な現代詩人として内外で活躍、高い評価を受ける。朗読や、現代美術や音楽とのコラボレーション、写真などの活動も意欲的に展開している
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