魔女とヨーロッパ

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魔女とヨーロッパ

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  • サイズ B6判/ページ数 310,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784000021494
  • NDC分類 230.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

西欧近代の誕生期に魔女狩りという狂気が噴出した.人を食らい,空を飛び,サバトに耽る魔女は本当に実在したのだろうか.民話や文学に描かれた魔女を多角的な手法によって分析し,近代人の心の暗部に潜む形象を描く.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイガ

4
★茶番《セキュサスペンブラー!byドラゴマルフォイ・・・いつか本で読んでみたいね》★魔女が可哀想。宗教や文化にいいように振り回されて魔女狩りをされる魔女たち。彼女たちは女医や産婆、薬剤師など地域の村人たちに慕われていたのに聖職者が、自分たちより優れているからって迫害して今の男尊女卑社会が出来上がったんですね。自然と隔離していないアジアでも男尊女卑が見受けられるのはそれだけヨーロッパの文化の影響を受けているということなのでしょう。ドイツ語では魔女の男版「Hexer」て単語があると知れました。いい本でしたよ!2016/12/16

こぽぞう☆

4
古代の母権制社会の名残りが魔女?果たして本当に古代に母権制があったのか?西洋の雄的社会と東洋の雌的社会と分類しているが、日本はともかく中国に母権制は全くないと思うし。などなど疑問に思う点は多かったが、ヨーロッパの魔女と日本の山姥の対比などは面白かった。ミシュレの「魔女」はかなり昔に読んでどこかにあるはず。再読したい。2015/12/16

j1296118

0
人里から離れた所にいる自然力の女性であり、悪いものとしても扱われ、退治される話もある、しかし人々がその狩に狂奔するのではなかった所の山姥・鬼女との度々の比較が面白かった。 人狼やベナンダンティ、羊膜の話は赤頭巾ので見たアンファン・ネ・コワッフェか  ベナンダンティ・ミシュレの魔女・薔薇の名前は合わせてそのうち読むとしよう。……いつになるだろう2016/06/23

Okada Nao

0
魔女はローマ教会の世界が生んだ深刻な絶望から生まれた、「自然」そのものだ、という捉え方が新鮮だった。 魔女というと見た目のイメージばかりがうかんでいたけれど この本を読んで、魔女の行ったていた儀式、ヨーロッパでの魔女に向ける眼差しがわかった。 勉強になった。2016/04/05

梨音

0
根拠がイマイチ不確かというか、ひとつのイメージに従っていて牽強付会な感じが漂っていなくもないんだけど、純粋に読み物としては面白かった。「本当にそうなの?」とは思うけど、「そうだったら面白いね」とも感じる。小説や映画から話を膨らませているので、あんまり学術的な本だと思って読むと期待外れかもしれない。それはそうと『薔薇の名前』はそろそろ読みたいですね……2016/01/08

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