出版社内容情報
日清戦争から辛亥革命にかけて,中国から日本に大勢の男女学生が渡来した.東アジアの歴史変動のなかにあって彼らはいったいいかなる精神のドラマを体験したのか.数多くの例に即し,その意味を内在的に明らかにする.
内容説明
日清戦争から辛亥革命にいたるまでの間、清朝末期の中国から明治の日本に大勢の男女学生が渡来した。東アジアの歴史変動のなかにあって彼らはいったいいかなる精神のドラマを体験したか。数多くの例に即して、その意味を内在的に明らかにする。十年来の歳月をかけてこのテーマに取り組んできた、中国人である著者にして初めて描きだしえたユニークな近代日中交流精神史。
目次
第1章 日本留学と「中体西用」
第2章 神山・梁山泊・「文明商販」―留学生の抱いた日本像
第3章 「人類館」現象と「遊就館」体験
第4章 在日留学生と日露戦争
第5章 日本到着前後・硬軟両様の摩擦
第6章 留学生活にみる諸生態